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面が打てない

稽古している仲間から『先生上手く面が打てない』と言われた。

子供ならと思いつつも相手は六段40歳は過ぎている。

その言葉を聞いて頭に浮かんだのはもう一つ上の段階に踏み出したとすぐ思った。

私の息子も大学に入って本格的に剣道部に入って三カ月『面を打つのが怖い』と言った。

そんな言葉を聞くと何度も自分でも経験した面を打つ恐怖。

特に試合前に多かった気がするし、剣道は頭だけで考えると体はバラバラにになるどころかどこで打っていいのかさえもわからなくなる。

日本語は表現が多彩だから難しいから『面を打つのが怖い』だけでは何に怖いかの主語が明確ではない。

これは剣道をしていないとわからないと思いますが剣道以外なら、やり手営業マンが急にお客さんと接客したくなったり、演歌歌手が急に人前で歌えなくなるとか、ゴルフならパターが絶対に入らないと感じたりすることと同じかもしれません。

これは精神的な物なのですが、何が原因と言うことは本人にもわからないけど、一番簡単で一番好きなこと一番興味あることが突然どうしょうもなく怖くなるのです。

よく一般的にはパニック症候群ということと似ているのかもしれません。

でもそこまでひどくなくても大なり小なり物事を突き進んでいくと好きだったことが嫌いになったり、なんでこんなことしているんだとやけに冷静になったり、剣道というものはとても面白いというのは『すぐには上手くならない』『自分納得する技は年間に数本しかない』『色々な人から千差万別な注意がある』なのに止められない。

私も八段を受け出して三回、50歳ともなれば他の人から見れば誰にも注意されず、自分の思い通りの稽古ができて楽しいでしょと言われたことがあるけど、その真逆で『どうしてこんなみっともない打ちをしてしまったんだろう』『攻めも中途半端、気持ちも溜まりがなく、そして打たれたくないとかわして打ってる』といつもこんな感じ。

でもそんな時の私の対処法は、昔撮ったビデオ(もちろん数少ない私が良い感じのビデオ)それを見て『意外と上手いじゃないか』と自画自賛する。

稽古では打ち込みと掛り稽古で頭で考えない稽古をする。

あとは子供たちとたくさん素振りをする。
500本くらいすると途中でダメかと感じるけど400本位過ぎるとなんかずっとできそうにもなる。

でもこれって少し成長している時なんですよね。

何かを求めているから悩むんですよね。

野球選手がよく言うスランプというやつですね。

スランプは台風みたいなものだからもがいても無理、でもその時にもがいた分だけ晴れた時に素晴らしい日差しがやってくる。

だからそのダメな時にもっと考え、もっと辛いと感じ、どうしたら出られるかと真剣になる。

そうすると何かを気がつく。

剣道上達は『真剣』『稽古』『気分転換』そして『いつかは上手くなれると信じる』

仲間の言葉にこいつまた上手くなりかけていると感じた。

心から嬉しい。

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コメント 2

のび太

面打ち、、、本当に大切ですね。
いつも痛感しています。
by のび太 (2010-07-07 21:36) 

義風

剣道は一番練習するのが面なのに納得のいく打ちはなかなかできないものですね。私の場合は胴が三段レベルと言われています。
by 義風 (2010-07-08 12:39) 

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