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勝負の涙

勝負とは本当に酷なものだと思う。

でもはっきりした勝ちと負けがそのことを強くさせる事もあり、良い意味でも勝負や順位、優劣などその目標ともなることは大切だと思う。

剣道はなにが最高か?

時にそんなことを思うと事がある。

学生時代試合に勝ちその時代の主役になれば頂点とも限らない。
また剣道には段という事もある。

剣道をしている人ならご理解頂けると思いますが、審査で当たった数が多い方が合格とはなっていない。

その段位に備わった気位、振る舞い、所作事、そして技の冴えを評価して合否をつけると思っています。

こんな話を聞いたことがあります。

銀座のクラブでナンバー1になる女性は決してん完璧な美人ではない。

高尚な人ほど上辺だけを見ずその内面から滲み出る雰囲気、顔立ちにひかれると聞きました。

私は多くの試合をしてきましたが、負けて泣いたことはありません。

中学生時代から団体戦でいつも大将をするこどが多く、その当時は負けてばかり、高校では勝つことも多くなりましたが、負けて涙することは、負けたことで周りから罵声を浴びせられないための予防線に感じていたのです。

本当は泣きたいです。
悔しくて、情けなくて、周りに申し訳なくて、でも団体戦で大将が結果を残せず負けると言うのは前に戦っている人も少しは責任を感じている人もいるはずです。

だから負けは誰の責任でもない、その時の流れや色々な作用もあるのです。

本来涙もろい私は勝負では涙しないのかと言うとかなり泣いてます。

私は勝って泣きたいのです。

大将というポジションは勝ちに行かなくてはいけないとき、引き分けで良いとき、一本負けでも良いときなどチームの流れの〆る担当なのです。

だから、試合の結果が勝ちになった時私は泣きます。

自分の勝ち負けよりチームとしての試合の事が優先です。

チームが勝たなくてはという、今与えられた仕事をすることに全力を注ぐのです。
かなり色々と考えていましたね。

二本勝ちしなくてはいけないときは、勝負は一分間で決めなければとれないと考えその一分に全力で挑む。

一本勝ちの時は自分の得意技を一回も打たずその技が決まるために布石となるような技を打ち、全力で攻めない、残り30秒になったら全力で勝ちに行く。

よく言われるのですが、弱い相手なら早く勝てばいいのでは?
多く試合をしているとわかるのですが、弱いとおもえる人ほど切羽詰まると別な力が出るものなのです。

限られた時間内の体力のバランスも大切ですしね。

当たる、勝てると思っても私は打たずその時間関係を待ちます。

30秒なら絶対に守れる自信がありましたからね。

意外と厄介なのが引き分けで勝ちなのです。

勝ちムードなのに、もし一本取られたら負け、攻めていき出鼻を打たれたら間抜けだし、初めから守りの気持ちなら審判も相手の頑張りに心を動かされる。

そんな時は相手との勝負ではなく、審判員に嫌われないような振る舞いや行動、技の出し方で曖昧に進めていく。

反則も一回は使いもする。

大将とはようするに自分のチームがいかに負けない事、また結果的に負けたとしてもここまで頑張った姿を見せたんだからしょうがないと感じてもらえる試合が出来るかだと私はそう思って今まで試合をしてきました。

だから早く試合から離れたいと思っていましたね。
試合を楽しめなかったですからね。

日曜日に子供大会があり審判をしていたら、昔のこんな気持ちを思い出させせることがありました。

団体戦であるチームの子が突然泣き始めたのです。

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その子は副将なのですが、前の子たちが負けてしまい自分が負けたら勝負が決まってしまうし、立ち合うと相手の方が優勢も感じられたのですが、必死で食い下がりなんと最後の方で一本取ったのです。

そして大将につなげた。

その子は面をとりすぐに大将に応援をしていました。

30秒ぐらいたった時でしょうか、急に泣き始めてしまったのです。

近くにいる子はどうして泣き始めた?
と不思議そうに見ていましたが、彼は肩を震わせるほど泣き始めたのです。

大将戦の大事な試合が今目の前で行われているけど、その子の涙を感じ先鋒の方に座っていた監督が駆け寄り、声をかけに行ったのです。

そうしたらその子は涙が止まり落ち着きました。

こんな小さな子がチームの勝敗について真剣に取り組んでいる。
負けて涙するのではなく、勝って泣く。

勝つとかより自分が与えられたこと以上にしがみ付いてでも出来た。

執念

これに尽きると思う。

大人の世界でありがちな、肩書きや上辺の地位じゃなない。

なすべきことを全力でする。

見習わなくてはいけないと感じます。

この子を育てた親、剣道を指導してきた人の日頃の思いが感じられた。

同じ指導者として大変勉強なりました。

涙は勝って流したい。

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