So-net無料ブログ作成
検索選択

師匠の助言は風邪薬

秋の審査シーズンも終わり、弟子や仲間の昇段報告を聞くと嬉しくホッとする。
いつも色々なことを考えながら一緒に稽古し、改善することや心構えなど助言をしていると本当にこの人にこのやり方で良いのか?と自問自答することがある。

それだけに合格の知らせを聞くと間違ったことを教えていなくて良かったとホッとする。
逆に不合格を聞くと教え方が悪く弟子に申し訳ないと反省する。

四段以上になれば審査も厳しくなり、合格するより落ちる人の多いのは当たり前だし、受験者は忙しい時間を割いて稽古し、合格したいと全力の気合で望む。

その中で秀でた立会いをして審査員に納得してもらうことは容易なことではない。

私なりに考える、弟子と教え子と仲間には稽古や助言に違いがあると思っている。

簡単に言ってしまうと、仲間や教え子には褒め言葉を多くして良いところがより伸びますようにと稽古や会話では考えている。

弟子にはその逆で誰も言わないような細かいマイナス点を厳しく伝える。

毒舌といわれる私もやはり嫌われたくは無く、また深く心が通い合っていない人に偉そうに言うほど剣道理論を持ち合わせてもいない。

それでも私の弟子になりたいという人には自分なりにその人のことを考え助言をする。

私は剣道の上達への道のりはやはり自分が自分にあった正しい剣道を見つけ気づき疑わずに日々の稽古に取り組めるかだと思うのです。

師匠の助言は風邪

風邪薬は直接風邪を治すものではないらしい。
熱さまし、喉や頭の痛み止めの成分で症状を楽にして体力の回復を待つ。
要するに風邪は自力で治せということなのですね。

剣道もやはり上達したければ先人や高段者の稽古や態度、振る舞い、所作事など真似ることが何よりも近道だと思っていますが、本当に努力するのは自分の心ですね。

また全ての人の見本となる剣道人は居ないと言っても良いほど、剣道は一見単純な武道に感じるかもしれませんが、顔や体系が人それぞれ異なるように剣道スタイルも高段になればなるほど奥深く複雑で、難しいものなのです。

だから師匠を選ぶときは自分に合った人を選ばないとその時点で遅れをとってしまうのかもしれません。

私は弟子にたくさん稽古しなさい、力強く打ちなさい、などは言いません。
その逆に稽古は適性回数を越えないように、休むのも稽古のうち。
体を痛めるような無駄な力を入れて打たない。

私の思う適性稽古回数とは、一週間(7日)引く自分の年齢(何十代)です。

私なら50歳代なので7-5=2
週に二回、一時間程度が全力で出来る稽古だと思っています。

それでも年間稽古回数は百回位になり、体も時間も負担が掛かると思います。

回数を多くしても気が入らない稽古は上達しないどころか、悪い癖がつくと思っています。
稽古は真剣に心を込めてやらないと下手に向かって稽古を積み重ねるようなもの、何の為に稽古をするのかわからなくなってしまいます。

これは剣道上達を主に考えた私の剣道理論で、楽しみや気分転換にされる稽古も良いと思いますし、全て剣道は同じ方向を見てやらなくても良いと思ってもいます。

転勤で離れていった弟子が審査のために東京に来たので稽古をした。

久しぶりの稽古だったので感じることもあった。

稽古しているから強くなった。
その分相手に打たれまいとする心が見える。
打ちがしっかりしていることは良いことだけど、打った後まで力が入りすぎ、それによる残心の姿が技のアピールになってしまっている。
審査では当たった事を競うのではなく、気合を込め攻めから打ちに入り、そして打ちぬけていき、相手に対して攻める気位の正しい構えに戻るような残心を取ることが自然に出来ているか、そちらの方が重要な点ではないかと感じているので助言をした。

彼はすぐに取り入れた。

そして合格の知らせをもらった。

本当に嬉しい、本気で助言したことがかえって足を引っ張りはしなかったかと心配でもあった。

我身の審査より合否が気になるのは弟子の審査ですね。

lo 210.JPG

嬉しくて飲みすぎた
nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0